院長の健康アドバイス
院長の鋭い視点と
当院で可能な治療・対策等をアドバイス
あなたの血管は大丈夫?
動脈硬化の検査を受けましょう
沈黙の殺人者……!!動脈硬化症
自覚症状がないことから、動脈硬化は「沈黙の殺人者」と恐れられています。
正しい知識を身につけ、定期的に検査を受けることで、重大な疾患を未然に防ぎましょう。
どうして動脈硬化が起こるの?
血液が「サラサラ」「ドロドロ」といった表現をよく見聞きされると思いますが、この「血液ドロドロ」の状態を『高脂血症』といいます。
高脂血症とは、血液中に脂質のコレステロール(悪玉・LDLコレステロール)や中性脂肪(トリグリセライド)が増えすぎた状態です。
これらが次第に血管の壁の中にたまり、「動脈硬化」を形成します。さらに、血管の内側を覆う膜がもろくなってしまうため、ほんの少しの刺激でも破けやすくなってしまうというリスクがあります。
【保険適用】動脈硬化検査のご案内
当院では、「血圧測定」「血液検査」「超音波検査(頚動脈エコー)」により動脈硬化症の検査を行っております。
これらは人間ドックでは行わない検査ですが、当院では健康保険の適用内で受検が可能です。
5分程度のわずかな時間で、血圧を測るのと同じくらい気軽に受けられます。ほとんど痛みもありませんので、ぜひ日々の健康管理にお役立てください。
当院では、下記の設備・機器を導入しています。
【超音波診断システム(東芝 Xario)】
心臓エコー、胸腹部エコー、頚動脈エコーなどが見られます。
【自動CRP測定装置】
【自動血球計数装置】
【ラルゴバイク】
心肺の機能を検査する装置です。
【肺機能検査装置】
肺機能の年齢がわかります。
【血圧脈波測定装置】
血管年齢がわかります。
【生体情報モニタ】
血圧、酸素飽和度、脈拍などをモニターできます。
【モニタ付き除細動装置】
緊急時の不整脈治療に準備しています。
メタボにも注意!
中性脂肪値が高い患者様は、肥満、高血圧、早期の糖尿病、痛風などの病態を合わせもっているケースが多いことが解ってきました。
このような状態は「メタボリックシンドローム」と呼ばれます。
こうした症状が重なると動脈硬化が進展しやすく、重大な心疾患をおこす可能性がさらに高くなります。
治療の一歩は生活習慣の見直しから
“根気よく”!
高中性脂肪血症は、生活習慣の見直しによる改善が期待できる病気です。
食生活を見直し、軽い運動の習慣をつけるなどして、自分の健康を守るようにしましょう。
また薬を飲む場合は医師の指導に従って、根気よく服用するようにしましょう。
日常生活の見直しポイント
- 1日3食を守りましょう。
食事回数が少ないまたは多いと、つい余計なカロリーをとってしまいます。 - 糖分の多い食品のとりすぎに注意しましょう。
ケーキなどの甘いものの他、ごはんやパンの食べすぎもいけません。 - 過度の飲食は控えましょう。
お酒は1日にビール大瓶1本、日本酒1合が目安です。 - 毎日、適度な運動を続けましょう。
ウォーキングなど軽い運動を長く続けることが大切です。 - ストレスをためないように注意しましょう
ストレスが加わると、ホルモンの作用でコレステロールも溜まってしまいます。 - 禁煙を心掛けましょう。
喫煙は高中性脂肪血症、心筋梗塞などの危険因子です。禁煙が無理ならば節煙を。 - EPAを積極的に摂りましょう。
背の青い魚など、EPAという不飽和脂肪酸を多く含む食品をしばしば摂るように努力をしてください。